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会長挨拶

 この度、第18回日本臨床救急医学会総会・学術集会を、富山大学大学院危機管理医学講座(救急・災害医学)が主宰させていただく事になりました。
 本学会は、定款第3条に「救急医学・救急医療の進歩、発展、普及を図り、国民全体の保健、医療及び福祉の向上に寄与することを目的とし、その目的を達成するために次の事業を行う。」と定めており、事業の筆頭が「学術集会の開催」です。
 本年で第42回が開催された日本救急医学会は、かつては現在の日本救急医学会地方会と同じく、医師部門・看護師部門・救急隊員(救急救命士)部門から構成されておりました。しかしながら、社会の救急医療への関心の高まり経て参加者数が膨大な数となったことより、約20年前に、日本救急医学会は医師の学会として再定義され、看護師による日本救急看護学会、救急隊(救急救命士)による全国救急隊員シンポジウムが、それぞれ創設されました。同時に、医師・看護師・救急隊員(救急救命士)が対等に意見交換することの重要性が共有され、日本臨床救急医学会が創設されました。本学会は、今回で18回目であり、成人式を迎える節目となります。近年では、薬剤師、臨床放射線技師、臨床検査技師等、チーム医療の進化に伴いコ・メディカル職種の参加が増加しており、前述の3職種は救急に関わる認定制度を創設するなど、救急医療の強力なサポーターとして専門性を高めています。
 今回の学術集会ではメインテーマを、「地方型救急医療を考える」とさせて頂きました。
 
地方の医療というと、「医師不足」「医療崩壊」などネガティブなキーワードが想起されます。マスコミもこれをあおり不安を増長させるばかりで、何ら、解決策を示唆いたしません。「人口減少」「高齢化」は地方に限らず都市部にも及ぶものであり突然に始まったものではありません。見方を変えると一方的にバッシングされているともいえます。しかし、日本全土を見渡しても、消防局救急隊のない自治体はなく、様々なな工夫の元に救急医療は日夜、奮闘を続けています。仮にこの地方での救急医療のあり方を地方型救急医療とカテゴライズし、都市型救急と何が違うのか、地方型救急の現状と今後、という踏み込んだディスカッションを行いたいと考えています。直近では、「地方再生」から「地方創世」といわれておりますが、地方は「現存」しています。是非、地方からの声をあげようではありませんか。
是非とも多くの皆様方のご参加をお待ちしております。


第18回日本臨床救急医学会総会・学術集会
会長 奥寺 敬  富山大学・教授
担当分野 大学院危機管理医学/富山大学医学部救急・災害医学
      富山大学付属病院副病院長/富山大学付属病院災害・救命センター

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